症例

No.23「臭いもしないし疲れない、つるつるして気持ち良いです。」(60代 女性 千葉県)

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BPS超精密義歯とは

これまでの日本の歯科医療では、保険の入れ歯(義歯)が主流でした。
そのため、金属のフックが見えて見た目の面で不満足感があったり、なかなか自分にピッタリとフィットする入れ歯(義歯)に出会えないなど、患者さんにとっての入れ歯治療とは、少し憂鬱なものだったかもしれません。

しかしながら最近では、入れ歯(義歯)も進化し、様々な高機能の入れ歯(義歯)治療が登場しています。

その中でも『超精密義歯 BPSデンチャー』は、これまでの入れ歯(義歯)の作り方とは大きく異なり、見た目の美しさはもとより、機能面でも優れた入れ歯(義歯)で、船橋にあるユアー歯科クリニックでも、この超精密義歯 BSPデンチャーを取り扱っています。

まず最初に、超精密義歯 BPSデンチャーとは、どういう入れ歯(義歯)であるかについて簡単に説明します。

BPS (Biofunctional Prosthetic System) 生体機能的補綴システムは、海外の臨床医が開発したものです。日本国内のすべての歯科医院で取り扱っている訳ではありません。なぜなら、これまでの入れ歯(義歯)作製過程とは異なり、おひとりお一人のお口にあわせた型取りを綿密に(複数回)行い、さらには、これらの過程では専任のBPS認定歯科技工士が立ち会います。歯科医師だけで取り組むのではなく、歯科技工士と一緒に作り上げるので、非常に精密な義歯に仕上がります。

よって、きちんと超精密義歯 BPSデンチャーを作製できる歯科医師しか取り扱う事ができないのです。

超精密義歯 BPSデンチャーは、患者さんのご要望をお聞きしながら、さらには品質の高い素材を用いて丁寧に製作されますので、残念ながら保険の適応はできません。自由診療の治療にはなりますが、それだけ価値のある入れ歯(義歯)であることは言うまでもありません。

まだまだ、日本においては超精密義歯 BPSデンチャーの認知度は低いのですが、ユアー歯科クリニックでは、患者さんのご要望に併せてご提案させていただいております。

問題のある総入れ歯のみならず、噛み合わせも重要です

そこで今回は、この超精密義歯 BPSデンチャーを採用されたケースをご紹介いたします。

こちらの患者さんは、“上の総入れ歯(金属床)が合わなくなって困っている”というお悩みで来院された患者様です。

総入れ歯が合わないと、食事時などは特に不便を感じます。総入れ歯はお口の中の状態が変化することで合わなくなってしまうことが少なくありません。総入れ歯が合わない理由は様々ですが、こちらの方の場合は、入れ歯を支えている顎の骨が吸収して形が変化してしまったことで合わなくなっている事がわかりました。

さらには、できるだけ患者さんに合った入れ歯(義歯)をご提案できるよう、細かな検査を行っていきました。

検査を進めていくと、さらに分かった事がありました。咬み合っている下の歯は歯周病が進行しており、かなりぐらついていました。そのため、上の総入れ歯にかかる力が不均一になってしまい、慢性的に無理な力がかかることで骨の吸収が進んでいるのです。

合わない義歯(入れ歯)を我慢して使用することで、状態が悪化してしまうことがあります。入れ歯が合わない場合には我慢することなく、できるだけ早めに歯科医院に相談することをおすすめいたします。

本来であれば、この合わないとされている入れ歯を修理し調整することが必要なのですが、既存の総入れ歯は金属床でしたので修理や調整ができませんでした。そこで、下の歯の治療と合わせて、理想的な歯並びにすることで長期的に安定した咬み合せが確保されると判断し、新しく義歯を作ることを提案しご了承頂きました。

そして、下の歯の奥歯のブリッジは歯周病が進行しぐらぐらと動揺しており、どうしても残すことが難しい状態でしたのでやむを得ず抜歯(歯を抜く)をする事に同意して頂きました。できるだけ健康歯は温存したいのですが、抜歯せざるを得ない場合もあります。できるだけ歯周病を悪化させないために、定期的に歯科医院にて歯のメンテナンスをしていただければと思っています。

やむを得ず抜いた歯の抜歯後は、治療用の仮の義歯を上下に製作して、新しい噛み合わせ、歯並びに慣れるようにトレーニング、リハビリの期間を設けました。

これが最終的にピッタリ合う咬み合せの入れ歯にするためにとても大切な工程なのです。ここで決まった咬み合せの位置を参考に、最終のBPS超精密義歯を完成させました。

臭いもしないし疲れない、つるつるして気持ち良いです。

これまで、こちらの患者さんは、「金属床の入れ歯は重たくて疲れる・・・」とおっしゃっていました。

しかし、この超精密義歯 BPSデンチャーにしてからは快適なようで、『痛みがなく、何でもよく咬めるので食べられない物が無くなりました。臭いもしないし一日装着していても疲れない、つるつるして気持ち良いです。BPSにして良かった。』とおっしゃっていただきました。

超精密義歯 BPSデンチャーは、通常の保険の入れ歯(義歯)の製作工程と異なり、時間も手間暇もかかる超精密義歯です。しかしながら、それまで憂鬱だった食事の時間が、快適で気持ちよく過ごせるという時間に変えるためには、必要な治療時間なのです。

患者さんが少しでも楽になり、生き生きとした日々を過ごすことに貢献できるのであれば、歯科医師として実に喜ばしいことだと思います。

また、超精密義歯 BPSデンチャーには、専任の歯科技工士の力が必須です。
患者さんと歯科医師と歯科技工士が一緒になって、患者さんの快適な入れ歯(義歯)を作る事に繋がります。

超精密義歯 BPSデンチャーの費用について

前述したとおり、超精密義歯 BPSデンチャーは保険適応の歯科治療ではありません。よって自由診療になります。料金は患者さんの状況によって多少異なりますので、お気軽にお問い合わせください。どうしても入れ歯(義歯)が合わなくてお困りの方は、お気軽にご相談いただければと思います。費用につきましては、こちらのページも御覧ください。

治療後

BPS超精密義歯

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