症例

No.21「80歳を超えてから入れ歯の大切さを思い知りました」(80代 女性 千葉県)

症例

何歳からでも入れ歯(義歯)を改善する事は可能

長い間、日本社会における入れ歯(義歯)のイメージは、とてもネガティブなイメージを持たれる時代を過ごしてきました。昔から、入れ歯(義歯)といえば、金具のフックの見える入れ歯(義歯)を想像される方が多く、『できれば入れ歯になりたくない…』という思いにかられる方々も多くいらっしゃる事と思います。

しかしながら、このような入れ歯(義歯)のイメージの多くが保険範囲内での入れ歯(義歯)であり、歯科医療の技術の進歩と同時に入れ歯(義歯)の性能も審美性も、非常に変化している事はあまり知られていないようです。

千葉県船橋市の船橋駅前にある当院(ユアー歯科クリニック)では、機能性にもすぐれ、より見た目のよい審美性の高い入れ歯(義歯)を求めて相談にいらっしゃる方が非常に多くいらっしゃいます。みなさんに、当院が扱っている審美義歯を説明すると、非常に驚かれ、同時に嬉しいお言葉を多く聞くことが多いです。

当院が扱っている、ミラクルデンチャーやコンフォートデンチャー等は、これまでの日本社会における入れ歯(義歯)のイメージとは少し異なり、非常に美しい口元を作る事が可能です。しかも、見た目重視だけのノンクラスプデンチャーという事ではなく、しっかりとした性能も確保されている審美義歯ですので、非常に安心してお使いいただけます。特に長い間、入れ歯(義歯)に悩まれている方には、ぜひお気軽にご相談いただければと思っています。

さらに、審美義歯というと、若い年齢層の女性に好まれるようなイメージがあるかもしれませんが、ご高齢の方にもおすすめしたいと考えています。これまで入れ歯(義歯)があたって痛いけれど、ずっと我慢をして使ってきた方などは、諦めずに一度ご相談いただければと思います。いくつになっても、入れ歯(義歯)の問題やトラブルは解決可能だと思います。

噛み合わせを治す事でピッタリ合う入れ歯(義歯)に

さて、こちらの方は、以下のようなお悩みを持ち続けていた方で、満を持して、当院にご相談にいらした80代の女性の方です。

  • 「今使っている入れ歯が合わない。上顎と歯茎が痛い。入れ歯は外して食べているので味がわからない・・」

ということでした。80代の方だったのですが、ご家族の方がインターネットで入れ歯の症例が多い当院を探されて来院されました。当院は、インターネットで『女性の入れ歯相談』に関するサイトで情報発信をしておりますので、このようなお問い合わせも多くいただきます。ご家族の方が心配して検索されたとは、ほんとうに素晴らしいご家族に囲まれて幸せだと思いました。

特に、こちらの患者さんは入れ歯(義歯)に痛みがあることで入れ歯(義歯)を使わないで食事をされていました。実は、このようなお悩みをお持ちの方は少なくありません。しかも、長い間、入れ歯(義歯)を使わないで食事を継続してしまうと、お口の環境が変化してしまいます。顎の骨が薄くなってしまったり、他の歯のかみ合わせのバランスが崩れたり。しかるべき場所に歯が無いという状態は、他の歯に大きな負担をかけてしまうという事なのですから、問題やトラブルの原因を作ってしまいます。

さらに、詳しくお話をお聞きすると、最後の入れ歯は2年前に作られたとの事でしたが、作ったばかりの頃から、既に入れ歯の調子が悪く、これまで幾つも義歯を作り直してきたそうです。このお話をお聞きするだけで、非常に大変な思いをされてきたのだな、と思いました。入れ歯(義歯)が合わないということは、食事に直結することです。速やかに、患者さんにピッタリ合う入れ歯(義歯)を作る必要があると考えました。

さて、ここからは具体的な治療について簡単にご説明いたします。

初回の治療では、応急的にまず痛いところを改善することといたしました。痛みを取り除く事を最優先に考える必要があるからです。そうすることで、入れ歯(義歯)が外れにくくなりました。入れ歯が外れにくくすることは、患者さんにとっても、とても嬉しかったようで、とても安心して頂きました。

その後は、じっくりと時間をとって診査から診断、そして相談へと進んでいきました。
上記の、咬み合せ診断でわかったことは、奥歯がお互いに噛み合っている歯がない状態であるという事です。

そのため、力を受け止め、バランスが取れるように治療計画を立てる必要がありました。そして、噛み合わせ治療に使う仮義歯にするため、入っていたブリッジを外し、まず咬合平面を整え、左右の義歯にかかる力を均等化するための処置を行いました。

人間というものは、どうしても残っている歯のところで強く噛もうとする性質があります。そのため、すでに入っている被せ物を外すことが必要な場合もあります。もちろん、既存のブリッジを外して入れ歯にすることは、患者さんにとっては、少し受け入れ難い方法をかもしれませんが、咬み合せのバランスや、これから先の口腔内の変化を予測すると、必要な歯科治療であります。これらの診断結果について、丁寧に、詳しくご説明させていただく事で、ご納得して頂くことができ、結果的にとても喜んで頂きました。

「80歳を超えてから入れ歯の大切さを思い知りました」

歯科医療に携わる我々にとっては、当たり前の歯科治療であったとしても、患者さんにとっては『どうして?』と不思議に思う事も多々あります。ですから、治療の裏付けとなる診査・診断の結果や、治療選択肢、そして考えられるメリット・デメリットを丁寧に説明しなければなりません。歯科医師と患者さんとの間に、信頼関係やラポールを築く事が、最も大切なのです。

こちらの患者さんは、上記の治療を経て、無事、ご自身にあった入れ歯(義歯)を装着することができるようになりました。現在は、「とてもよく噛める。キュウリも食べられなかったのが、今では美味しく食べられるので嬉しいです。」とおっしゃっていました。これまで、長い間、入れ歯(義歯)に苦労されてきたのですから、喜びもひとしおではないかと思います。引き続き、入れ歯(義歯)の経過を見ながら、サポートしていく予定です。

BPSデンチャー

BPSデンチャーとは、BPSデンチャーシステムによって製作される入れ歯(義歯)です。従来の入れ歯(義歯)とは製作過程が大きく異なるフルオーダーメイドで制作する義歯ですので、患者様ひとり一人の個性と症状に合わせ、ご要望をお聞きしながら品質の高い素材を用いて丁寧に製作されますので、非常に精度の高い入れ歯(義歯)が出来上がります。BPSデンチャーを取り扱っている歯科医院は多くありませんので、遠方の方からもご相談をいただいています。

《治療内容》

・左上34左下123右下1 Emaxオールセラミック
・右上7から左上2、4から7 BPSデンチャーにノンクラスプ加工
・右下65左下4から7 コンフォートデンチャーにノンクラスプ加工

装着前

装着後