入れ歯と食事の工夫

野菜や食物繊維の摂取に気を配る(Vol.3)

入れ歯と食事の工夫

歯を失い義歯になった方は、義歯では無い人と比べ、比較的野菜や果物の摂取が減り、お菓子の摂取が増えるというデータがあるそうです。
炭水化物やタンパク質、脂質の摂取には、さほど大きな差はないようですので、義歯では食べにくい食べ物を避けてしまう傾向にあることが分かります。

とりわけ、硬いものを避け柔らかいものを好む傾向にあることも分かっていますので、できるだけバランスのとれた食事になるよう心がける事が必要です。

義歯で野菜を食べる時には、少し工夫が必要です。
特にゴボウなど、繊維質の多い根野菜は、最初に斜め薄切りにして繊維を断ち切ってから細切りにすると食べやすくなります。
きんぴらごぼうなどは、圧力鍋を使うなどして、短時間で柔らかく煮ると食べやすくなります。

青菜は薄くて噛み切りにくいという特徴があります。柔らかく茹でてからクルクルと巻いて小口切りなどにすると食べやすくなります。白和えなどにすると、より食べやすくなりますので試してみてください。

生野菜を使ったサラダなども同じです。
レタスなどもクルクル丸めると食べやすくなります。キューリなどは薄く切りすぎると食べにくいので、少し厚めにカットするといいでしょう。トマトなどは皮が噛み切りにくいので湯剥きすると食べやすくなります。

参考:クックパッド『入れ歯に優しいごぼうのキンピラ』