症例

No.32「見た目が気にならない出来栄えで良かったです」(50代 女性 船橋市)

症例

見た目が気にならない出来栄えで良かったです

こちらの方は、ホームページで無料相談の予約からいらっしゃいました。
一番の不具合は上の歯でした。上の奥歯が抜けてしまい、前歯のブリッジもぐらぐらと動揺しており、食事するのも不都合がありました。
診断をしてみると6本連結の長いブリッジを3本の歯で支えている設計で、既に2本は虫歯が進行しており、わずか1本で支えている状態でした。
ご本人とよく相談した結果、将来的なことを考慮し、抜歯をして総義歯として全体のかみ合わせを再構築することになりました。

抜歯をする際には、事前に型取りをして、抜いたその日に即時義歯をセットしました。
治療中の見た目にできるだけ配慮し、違和感がないように、計画的に治療を進めていきました。

一部の歯は残痕として根の部分を残しました。これは、上の総義歯として口蓋を覆う床の部分が慣れない場合に、ここをくり抜いて小さい義歯に改造することを考慮したものです。
上顎を覆う床の部分は入れ歯を吸着するために非常に大切な部分ですが、稀に、にどうしても慣れないために、ここを切削する方法を選択することがあります。その場合は、残痕として残しておいた箇所にホック式のアタッチメント(固定装置)を追加できるように設計しました。

5年、10年と経過することで、口腔内は変化します。その変化を正しく予測することは難しいことではありますが、様々な可能性を考慮して、患者さん自身の希望を重ね合わせながら治療計画を立てるようにしています。
今回は、審美的な要望が高かったので、BPSデンチャーを採用しました。
BPS (Bio functional Prosthetic System) 生体機能的補綴システムは、イボクラールビバデント社(リヒテンシュタイン)とヨーロッパの歯科大学、臨床医が共同で開発した超精密義歯で、審美性に非常に優れています。
一般的には難しい歯ぐき(歯肉)のピンクの部分もオーダーメイドで色を合わせ、細かな血管まで再現します。人工歯の部分は、歯並びがキレイ過ぎないように、少しだけ歯を傾けたり、長さを変えるなど念入りに製作しました。

ご本人も見た目の出来栄えに満足されておられました。

治療の概要

費用

総義歯BPSデンチャー 約60万円

治療期間と回数 5ヵ月(11回)義歯の治療のみ
副作用とリスク 慣れるまで口腔内で異物感を感じることがあります。

 

治療前

治療後