症例

No.52「いっぱい食べられるようになって、少し太ってきました」(70代 男性)

症例

いっぱい食べられるようになって、少し太ってきました

こちらの方は、ユアー歯科クリニック(船橋)の林院長が監修する当サイト「お悩み相談入れ歯情報サイト」をご覧になり、相談にいらっしゃいました。

かなり以前に、他院で治療された6本のブリッジがぐらついてきことや、右上の奥歯が抜けた状態であることから普段のお食事も支障があり、全体的にしっかり治療をしたいというご希望でした。
歯科医院に来院するのは数年ぶりで、今回はもう総入れ歯にするしかないという覚悟して、入れ歯が得意で親身になってくれる歯科医院がないか、と色々とネットで調べられたそうです。

むし歯、歯周病、噛み合わせなど精密検査の結果、残念ながら保存不可能で抜かざるをえない歯もありましたが、治療により残せる可能性がある歯もいくつかありました。
ご本人からすると少し意外だったようで「自分の歯が残る、総入れ歯にならないだけでありがたい」とおっしゃっておられました。

複数ある入れ歯の中から、今回選択した入れ歯は、ミラクルデンチャーという部分入れ歯です。
部分入れ歯は左下で既に使用されていましたが、あまり良い印象はなかったようです。

ミラクルデンチャーの設計は、一般的な保険適用の入れ歯や、審美義歯のノンクラスプデンチャー(金属のフックがない軽く小さく審美的に優れた義歯)と少し異なります。

まずしっかりと噛めるような機能的な設計になっています。力を受け止める歯や土台となる部分の力を分散し、キーとロックのようにカチッとはめ込むような構造になっています。これにより、周囲の歯への負担を軽減し、入れ歯自体を大きくならないように、コンパクトで軽い設計にすることが可能です。

ミラクルデンチャーでは、金属維持装置の部分が見えないようにピンクの樹脂の素材の中に金属で補強する工夫をするのが一般的です。今回は、目立ちにくさよりもあえて、金属を露出したままにすることで、微調整が容易にでき、汚れもつきにくい設計を選び、常にベストな状態に直ぐに調整対応ができる設計にしました。

義歯(入れ歯)をセットして4か月経過、定期的にメンテナンスにいらしており「よく噛めて、いっぱい食べられるようになってきたので、少し太ってきました」と喜んで頂けました。

ミラクルデンチャーは、その審美性から女性からの支持が高い治療法になります。小さく、違和感が少ないことが選ばれる理由の一つではありますが、男性で咬合力が強い方には、金属の維持装置を工夫した方が良いケースもあります。その方のご希望、口腔内の状況に合わせて、より良い提案ができるようにしております。

入れ歯というと、あまり積極的に取り扱う歯科医院が少ないかもしれません。

自分の納得いく治療を選択するためには、当院で行っているような「無料の入れ歯相談」をご利用下さい。治療ではありませんので、あくまでも相談として、セカンドオピニオンとして利用下さる方もいらっしゃいます。
次の一歩を踏み出すためにきっとお役に立てるのではないかと思います。

治療の概要

費用

上顎 右7654 左234567  下顎 右7643 左4567  ミラクルフィットⅢ 約45万円(税込)×2

治療期間と回数 8ヵ月(約15回)
副作用とリスク 慣れるまで口腔内で異物感を感じることがあります。ごく稀に金属アレルギーがある場合があります。

 

装着前

装着後