症例

No.40「しゃべりやすい薄い入れ歯になって良かったです」(40代 女性)

症例

しゃべりやすい薄い入れ歯になって良かったです

こちらの方は、ユアー歯科クリニックの林院長が監修する「お悩み相談入れ歯情報ページ」をご覧頂き来院されました。

これまでもお近くの歯医者さん、大学病院でも治療を受けられていたそうですが、期待する入れ歯の取り扱いがないということで、見た目も良い義歯(入れ歯)の症例が多いユアー歯科クリニックを選ばれたそうです。
当院に相談に来られる方で、最近多いのが、大学病院では予約が随分先になってしまい治療が思うように進まない、或いは審美的に期待できる入れ歯の扱いが無かったというケースです。
また、大きな歯医者に行ったが、インプラントがメインで、入れ歯については納得できる提案をしてもらえなかったというケースなどが増えてきているように思います。

当院では、入れ歯、ブリッジ、インプラントといった治療方法を限定せず、口腔内の現在の状態と将来の見通し、何よりもご本人のご希望を主体として一緒に治療方法を決めていくプロセスを大切にしています。その結果、やはり当院にお越しになったという背景から入れ歯を希望されている方が多いようです。

今回は入れ歯の中で、最終的に2種類、「コンフォートデンチャー」という人工シリコンを裏側に貼った入れ歯、「ミラクルデンチャー」というコンパクトで自分の残っている歯にしっかりはまる審美入れ歯の中での選択となりました。

見た目はもちろんですが、できるだけ、しゃべりやすいものをご希望されていましたので、サンプルを確認しながら、より薄く設計ができるミラクルデンチャーとなりました。
人工シリコンのコンフォートデンチャーは、シリコンを貼る分、若干厚みが出てくることは否めません。

お口の中に異物が入るわけですから、薄いのに越したことはありません。発音するときの舌の運動スペースが大切になってきますので、微妙な調整が必要になります。
半面、入れ歯自体を小さくすることで、強度に問題がでてきます。ミラクルデンチャーは床(ピンク色の部分)を小さくするために見えないところに金属でしっかり補強されているのが特徴になります。

実際、セットした後に「最初はしゃべりにくかったけど1週間くらいで、改善されました」とおっしゃっていました。
初めての義歯の方は、どうしても初期に違和感が出てしまいますが、入れ歯をはめている時間を長くしていくことで、舌が義歯のある状態に適応していきますので、ご安心ください。

また、もう一つミラクルデンチャーを今回採用した理由が、入れ歯製作までの治療期間がありました。
今回、どうしても抜かなければいけない奥歯が2本ありました。一般的な義歯は抜歯後2~3か月程度の歯ぐきの状態が安定してからでないと、入れ歯の型取りができません。
ミラクルデンチャーですと、早くて1か月くらいで型取りができることがあります。
これは、入れ歯が完成してからも比較的容易に、付け足したり、削ったりの調整がしやすい素材を使っていることに起因します。

ここ数年、ミラクルデンチャーの指名が多いのは、よく噛めるという評価以外に、このように治療プロセスにもメリットがあるからかもしれません。

入れ歯はこんなものと諦める前に、是非セカンドオピニオンなどを利用されることをお勧めします。

治療の概要

費用

ミラクルデンチャー 約30万円(税別)
上顎 右上765 左上4567

治療期間と回数 3ヵ月(12回)
副作用とリスク 慣れるまで口腔内で異物感を感じることがあります。ごく稀に金属アレルギーがある場合があります。

 

治療前

治療後