症例

No.61「違和感の少ない審美的な義歯に。」

症例

違和感の少ない審美的な義歯に。

こちらの方は、ホームページをご覧になって来院されました。

歯医者は数年ぶりで下顎の部分入れ歯が割れてしまったので治療したいとのご希望でした。治療に入る前に、これまでの経緯や治療のご希望を詳しくお伺いし、精密検査を行い、不具合を起こした原因をよく診査してから治療計画を立てました。

下顎の入れ歯が破損してしまった原因は、残存歯(残っている歯)が摩耗、むし歯、歯周病などで噛み合わせの位置が変わってしまい、入れ歯に偏った力がかかったことで割れてしまったとかんがえられました。そこで、すぐに最終義歯(最終的な入れ歯)を作製するのではなく、まず仮義歯を作製し見た目は早急に改善し、むし歯や歯周病の治療をしながら、咬合平面(噛み合わせの位置)の調整、設定を慎重に行いました。

上顎のブリッジは、むし歯や歯周病による影響で、残念ながら保存することが出来なかったため、止む無く抜歯をし、義歯(入れ歯)を新たに作製しました。上下とも義歯は金属床(コバルトクロム製)を採用しています。先に検討したミラクルデンチャーは、金属のフックが目立たなく、入れ歯自体も小さく違和感の少ない特徴がありますが、この方の咬合力の強さを考慮して、より強度があり耐久性の高い金属床義歯を選択しました。上顎は更に安定性と維持力を増すために、歯の裏側の見えないところにアタッチメント(入れ歯固定装置)を付けることで、オスとメスでカチッとはまるようにしました。

加えて義歯を隣接する歯に掛けるクラスプの金属は、ワイヤーではなく「鋳造」の金属を使用して強度を高めて変形を防いでいます。鋳造とは空洞部を持つ型に、溶けた金属を流し込み、それを冷やして固める加工法で、強度と耐久性の高いものです。

ミラクルデンチャーの場合は、上あごを覆う床が小さくくり抜くことで、小さく違和感の少ない審美義歯にできるのですが、今回のようにかみ合わせの力が強いかたの場合にはより適した素材や設計を選択することもあります。義歯以外の治療はジルコニアクラウン(被せ物)で審美的にもとてもご満足いただきました。今回の治療が必要となった根本的な原因は「細菌と力のコントロール」にあります。今後もご自宅でのケアはもちろんのこと、定期的なメンテナンスによって口腔内を清潔に保ち、噛み合わせの維持管理、フォローを継続的に行っていくことが重要になります。

治療の概要

費用

右上7654321 左上1234 コバルト金属床 300000円(税込み)

左下567 金属床 200000円(税込み)

治療期間と回数 10ヵ月(約30回)
副作用とリスク 慣れるまで口腔内で異物感があります。

 

装着前

装着後

装着後

装着後

コバルト金属床

金属床