症例

No.42「しゃべりやすい入れ歯になりました。全然違います」(50代 男性)

症例

しゃべりやすい入れ歯になりました。全然違います

こちらの方は、当院が監修する「お悩み相談入れ歯情報ページ」をご覧頂き、入れ歯無料相談にお越しになりました。

ご希望は、7年ほど使用していた保険適用の義歯の調子が悪く、しっかり噛める入れ歯にしたいということでした。
下顎に使用していた部分義歯(入れ歯)を支えていた歯が自然脱落してしまい安定しなくなり、上顎の義歯は入れていると非常にしゃべりにくいといった状況でした。

口腔内全体の精密検査(レントゲン検査、歯周病検査、噛み合わせ検査等)を行い、検査結果を患者さんと共有した上で、将来予想される口腔内の変化も想定しながら、一緒に治療計画を立てて行きました。

治療方法としては、義歯(入れ歯)で決定し、義歯の種類の選定へと進みました。今回は上顎の厚みが気になり、しゃべりにくいことを解決するために、薄くて耐久性のある金属床義歯を選択しました。

もう一つBPSデンチャー(BPS =Biofunctional Prosthetic System 生体機能的補綴システム)も選択肢として検討しましたが、一番薄くできる入れ歯として、今回は金属床義歯となりました。金属の素材としては、耐久性、安全性、経済性に優れたコバルトクロム合金を採用。他の金属素材としては、軽さに秀でたチタン合金、生体親和性や適合の良い金合金なども比較しながらの決定となりました。

また、今回は、選定療養費制度を利用することができましたので、自由診療義歯でありますが、一部保険適用(約4万円分)になりました。

新しい義歯が完成するまでの間、入れ歯が無い状態を防ぐために、これまで使って義歯の歯が抜けたところに人工歯を増歯するなど修理を施し対応しました。

当院では、専門の技工所に義歯の製作を依頼しておりますが、診療所内でもある程度の修理ができるように、材料や機材等を用意しています。入れ歯の歯が取れたなどのトラブルへ対応できるよう、人工歯もストックしており、その場で修復することもできます。

入れ歯を技工所に出してしまうと、その間は歯がない状態になるため、それを防ぐことも大切なことだと考えています。よく入れ歯の相談で聞かれる「歯を抜いて入れ歯ができるまで、入れ歯がない状態になるのが不安」という声もありますが、歯を抜く前にあらかじめ義歯を作っておく即時義歯という方法もあり、抜いたその日に仮の義歯を装着することも可能です。

お口の中は、自分ではなかなか見えにくく、状態が悪化すると色々と思い悩み、歯医者に来ることを躊躇してしまうこともあるかもしれません。
そのような方に少しでもお役に立ちたいと、こういった場で、できるだけ多くの事例を紹介させて頂いています。実際に通院するのではなく、あくまでもその前の「相談」(無料)だけでもお気軽に利用できるようにしています。

人数に限りはありますが、一人でも多くの方のお口の悩みの解決に貢献できればと考えています。

治療の概要

費用

金属床フルデンチャー(総義歯)
上顎 総義歯 約35万円(税別)

治療期間と回数 3ヵ月(約10回)
副作用とリスク 慣れるまで口腔内で異物感を感じることがあります。ごく稀に金属アレルギーがある場合があります。

 

治療前

治療後

金属床フルデンチャー(総義歯)

金属床フルデンチャー(総義歯