症例

No.66「奥歯で噛んで食事ができる喜び、会食にも参加できるようになりました」(40代 女性)

症例

奥歯で噛んで食事ができる喜び、会食にも参加できるようになりました

こちらの患者様は、インターネットで検索され、こちらの「良く噛める入れ歯治療専門サイト」をご覧になり、無料相談で来院されました。

来院時は、上顎の部分義歯(入れ歯)を支えていた部位(歯)がむし歯でぐらぐらした状態で、義歯安定剤でなんとか使用しているが、うまく噛めず痛みも出ていました。
下顎は、奥歯が欠損(抜けている状態)しており、奥歯で噛み合うことが出来ていませんでした。

先に、上下の仮義歯を製作し、奥歯で咀嚼ができるようにし、まず仮の咬合関係を確認しました。次に、下顎の義歯治療の前に前歯のむし歯治療、全体の歯周病治療を併せて進めていきました。仮義歯の状態で、何度か咬合を調整し、新しい入れ歯にお口の中が慣れていく工程を経て最終義歯が入った時には、その日からしっくり違和感の少ない状態で使えるようにと計画的な治療を進めることで満足度の高い入れ歯になりました。

今回採用した下顎の義歯は「ミリングデンチャー」になります。
しっかり咬めることと共に、今回のご希望が「入れ歯と解らない入れ歯」でしたので、クラスプ(金属のフックなどの固定装置)が見えるような保険義歯ではないものが選択肢となりました。当院では症例の多いミラクルデンチャーも検討しましたが、前から3番目にかかる目立たないクラスプ(ミラクルの場合はピンク色で目立たないものです)より、更に審美的に優れた義歯がミリングデンチャーになります。入れ歯の維持装置を残存歯の裏側に持ってくるもので、残存歯に補綴物(被せ物)の治療をしている方には適しています。

歯の裏側のミリング(維持装置)は、受け止める自身の歯や補綴物も削る加工が必要なるため、全く治療をしていない自然歯を削ることのデメリットもありますので適さない場合もあります。今回は、ミリングデンチャーに適した残存歯の状態であると判断しました。入れ歯を受け止める歯の加工もあり、手間と時間、費用が一般の審美義歯よりもかかるものですが、審美性と機能性を兼ね添えた入れ歯は、大きな魅力があります。

セット後も大変満足いただき、「奥歯で噛んで食べるということが本当に久しぶりでした。会食を避けずに参加できるようになって助かっています」とのこと。
今後は定期的なメンテナンスでしっかりと良い状態を維持していくことになりました。

治療の概要

費用

ミラクルデンチャー 7654 4567  990,000円

治療期間と回数 約1年(約22回)
副作用とリスク 慣れるまで口腔内で異物感があります。