入れ歯とお口・体の関係

噛合せを治して寝たきり予防(Vol.4)

入れ歯とお口・体の関係

人間は5〜6kgという重さの頭を乗せて、絶妙なバランスで二足歩行を行っています。この重たい頭を支えているのが顎の骨です。

正しい噛合せがバランスよく頭を支え、首〜肩〜腰〜脚までをコントロールしています。

しかし、歯が無くなり、噛み合う歯が少なくなると、このバランスが一気に崩れ力を入れて起立しにくくなります。
歯を失ったとたんに、高齢者が寝たきりになってしまうのも、これらに起因しているのです。

上半身にズレがあれば、それは足の裏のバランスのズレとして現れると考えられており、足の裏のバランスが崩れると、身体のバランスも崩れ、内臓にも悪影響を及ぼすなどの二次的なトラブルを引き起こします。

そのため、合わない入れ歯を使用している人や、入れ歯を使わずに数本の歯で食事をしている人は、できるだけ早い段階で歯科医院に来院し、入れ歯の再調整をしてもらうことが必要です。

不十分だった噛合せを治療し、入れ歯を適切なものに変えただけで、歩行機能に回復が見られるケースもあります。

一見、歯と歩行は関係無いように見えますが、頭の先から足の先まで、絶妙なバランスで立って歩く人間のメカニズムをひもとけば、歯の噛合せが如何に大切かがお分かりになると思われます。